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大会会長挨拶

第71回全国肢体不自由児療育研究大会会長

鬼頭 修 (愛知県青い鳥医療療育センター センター長)

 南の島から、北の大地へ。そして今、学びの灯は中部の空へと継がれます。

 このたび、第71回全国肢体不自由児療育研究大会を、2026年11月5日(水)・6日(木)の二日間、ウインクあいちにて開催するにあたり、主催者である愛知県青い鳥医療療育センターを代表してご挨拶申し上げます。日頃より療育の実践と研究に携わり、子どもたちの成長を支えてくださる皆さまに、深く感謝申し上げます。

 本大会の主題は「すべての子どもたちに幸あれ」です。その象徴として掲げた一文字「幸」には、単なる幸福を超え、子どもたちが自らの意思を育み、選び、挑み、その子らしく生きる力を獲得していくことへの願いが込められています。療育の現場では、日々の関わりの中で小さな変化に気づき、子どもたちの「できる」を信じ、共に喜び、時に悩みながら歩みを支え続けています。その営みは、名古屋の象徴である金鯱がまちを見守るように、静かでありながら確かな光を放ち、未来を照らす力となっています。

 そして今大会では、三つの講演を通して、多様な視点から学びを深めていただける機会を設けました。文化講演では、NPO法人日本ホスピタルクラウン協会 理事長の大棟耕介氏に、生活を豊かにする笑いや幸せについてお話しいただきます。笑いがもつ力は、子どもたちの心をひらき、日々の関わりに温かな彩りを添えてくれることでしょう。特別講演では、アモーヴァ・アセットマネジメント株式会社所属 パリパラリンピック車いすラグビー日本代表選手金メダリスト 橋本勝也氏をお迎えします。挑戦を重ね、自らの道を切り拓いてきたその歩みは、私たちが向き合う「主体性」や「可能性」という問いに、新たな光を投げかけてくれます。教育講演は、11月6日に第6回日本小児リハビリテーション医学会との共同開催として行われます。大会長である三重県立子ども心身発達医療センター 西村淑子先生のもと、名古屋大学大学院医学系研究科 個別化医療技術開発学講座 特任教授 平田仁先生を講師にお迎えし、神経修復・神経発達とリハビリテーションについてご講演いただきます。

 大会翌日の11月7日(土)には、愛知県三河青い鳥医療療育センター杉浦洋先生を主催として、第43回日本脳性麻痺の外科研究会が開催されます。そちらにもぜひご参加いただければ幸いです。

 本大会の抄録集には、全国各地の現場で紡がれた知が集い、「この子にとっての安心とは何か」「どのような関わりが主体性を育むのか」「家族と地域がどのように支え合えるのか」といった問いに向き合う実践と研究が結晶として収められています。一つひとつの報告が、皆さまの実践に新たな視点と勇気をもたらし、療育の未来を照らす灯となることを願っております。そしてどうか、この名古屋の地でのひとときが、皆さまにとって「ようけえ良い時間」となりますように。このまちの空気と味を感じながら、学びと交流を存分に楽しんでいただければ幸いです。

事務局

愛知県青い鳥医療療育センター

〒452-0822 愛知県名古屋市西区中小田井5丁目89番地 TEL:052-501-4079